메뉴 여닫기
환경 설정 메뉴 여닫기
개인 메뉴 여닫기
로그인하지 않음
지금 편집한다면 당신의 IP 주소가 공개될 수 있습니다.

Tyrell News (Daybreak): 두 판 사이의 차이

kiseki
knergy>Lordranged7
편집 요약 없음
 
번역 중복 정리: Fandom 정본으로 리다이렉트
태그: 새 넘겨주기
 
(같은 사용자의 중간 판 하나는 보이지 않습니다)
1번째 줄: 1번째 줄:
'''Tyrell News''' (タイレル通信) is a run of 9 collectible Tyrell News newspapers written by the [[Tyrell News Service]], featured in {{g|Kuro}}.
#REDIRECT [[타이렐 통신 ()]]
 
== Entries ==
=== {{g|Kuro}} ===
{| class="article-table"
! style="width:12ch" |Issue
!Availability
!Location
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 1|Issue 1]]
|{{g/ch|Kuro|P}}
| rowspan="9" |Melrose, Vieux Quartier, [[Edith]]
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 2|Issue 2]]
|{{g/ch|Kuro|1}}
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 3|Issue 3]]
|{{g/ch|Kuro|2}}
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 4|Issue 4]]
|{{g/ch|Kuro|3}}
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 5|Issue 5]]
|{{g/ch|Kuro|4}}
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 6|Issue 6]]
|{{g/ch|Kuro|I}}
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 7|Issue 7]]
|{{g/ch|Kuro|5}}
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Issue 8|Issue 8]]
|{{g/ch|Kuro|F}} (11/30)
|-
|<!---Tyrell News (Daybreak)/--->[[#Anniversary Festival Issue|Anniversary Festival Issue]]
|{{g/ch|Kuro|F}} (12/03)
|}
== Volumes ==
=== Issue 1 ===
<blockquote>【政治・経済】 グラムハート政権、支持率68%<br><br> 先週末の世論調査により、ロイ・グラムハート政権を「強く支持」「どちらかと言えば支持」すると回答した市民は合わせて68%と、高い数値を記録した。就任後2年目を迎える時期としては、就任直後の74%に比しても人気が衰えていない事が伺われる数字だ。 <br>参考までに、あのロックスミス政権でさえ第一期就任直後は64%であったが、就任2年目で53%に下落した事からも、現政権の凄まじい人気を伺い知る事が出来るだろう。 <br>それでは、現政権がこれほどまでに継続的な支持を集められる秘訣とは一体何だろうか。理由は多く挙げられるが、やはり最も大きなものは「経済政策」と「支持層の厚さ」であると言えるだろう。 <br>経済政策に関しては、就任直後こそ「帝国からの賠償金を利用したバラマキ政策」に過ぎないとの批判も見られたが、今となっては大統領が真に重視するのは、共和国にて保障されている経済活動の自由と自由市場経済を最大限に活用した成長政策であった事が明らかだ。各種規制の撤廃や低金利政策に加え、保護主義の見直しによる競争の推進は、この2年間でGDPを1.3倍に押し上げた事実からもその有効性を否定する事は出来ない。 <br><br> また、支持層の厚さ・多様さもグラムハート政権の大きな強みである。当初、前政権で積極的に行われていた大陸東部や中東の一部地域への支援政策の一部を打ち切った事で、移民からの支持が得られず、保守層が支持基盤となるとの予測もあった。 <br>しかし実際には、支援政策こそ縮小したものの国内に在住する移民に対して権利の制約を課す事も無く、代わりに東方系・中東系の企業を経済政策の要である「競争」に組み込んでいた。この事から移民の就労の機会が増加し、彼らにより多くの選択肢が与えられた事で、東方系・中東系の住民からも安定した支持を得られている。「“平等に競争”をさせてくれる事は、私達にとってチャレンジの機会を与えてくれたも同然」と某東方系企業の幹部は語るが、彼らの心情を端的に代弁したものと言えるのではないだろうか。 <br>前政権を上回る安定感と、大胆な取り組みにより共和国を力強く牽引するグラムハート政権。賠償金が今年いっぱいで終了する問題など、共和国に課せられた課題はまだ多く残っているが、果たしてこの先共和国を如何なる時代に導くのか。更なる驚きと感心を我々国民にもたらしてくれる事を、期待していきたい。 <br><br>【文化】 グランサーキット、優勝者はルーガン氏<br><br> 首都12区の“グランサーキット”にて昨日行われたレースは今回も無事に盛況のうちの終了となった。 <br>今回のレースで注目を浴びたのは、やはり去年のZ1レースで3年連続優勝となったマクシム・ルーガン氏だろう。彼は今後の目標について記者団に「予選では5回連続の優勝を果たした、今年の本選でも優勝し、このままZ1本選でも4回連続優勝を目指してみたい」と意欲を語った。度々浮いた話題も取りざたされるルーガン氏だが、レースの中で見せる頼もしい姿と熱意は、やはり我々の心をたぎらせてくれる。 <br><br>ところで、今回のレースではルーガン氏の記録更新にやや隠れがちだが、もう一つ注目されている点がある事はご存じだろうか? それは、例年に比して圧倒的に諸外国の記者や観客が多く見られたという点である。 <br>《Z1レース》を中核とした導力車によるモータースポーツは導力車大国たるカルバードの独自の文化として、諸外国から関心を集めてきた。しかし、今年はそれを鑑みてもより外国からの注目が強いと、関係者やファンの間では話題になっている。「RFグループ等、外国メーカーの招待参加が検討されている事が発表されたためだろう」とヴェルヌ広報担当者は語る。 <br>確かに2年前に、エルザイム公国とオレド自治州に国外サーキット場が設立されて以来、外国のZ1ファンから他国企業のチームの出場が熱望されてきた。Z1レースは、共和国内の導力車メーカーがそれぞれの技術を競う場でもある。であれば、帝国やリベールのメーカーがそこに参じれば如何なる結果を見せるのか──それが興味を引く事は想像に難くないだろう。 <br>前出の広報担当者は「招待参加を前向きに検討しているのは事実。外国で共和国の導力車メーカーがより競争力を拡大するためにも、他国企業と正々堂々と勝負し、互いを高め合う事は有用だと多くの役員が認めている」と続けた。企業としての野心もあるようだが、そうであればこそ他国企業を交えてのレースもより現実味があるといえる。先日のレースでは他国の投資家も多く観戦に来ていたというが、経済的な側面でもZ1が国際的に注目を強めている事は納得だ。 <br>導力車の技術が進化するように、Z1レースの在り方もまた日々進化しつつある──国際化の著しい時代に在ってZ1は今後、我々にどのような浪漫をもたらしてくれるのだろうか。 <br><br>【広告】  クインシー・ベルで味わう歴史的な美味<br><br> 旧カルバード王家も愛した、歴史ある製菓企業、クインシー社が贈る夏の新作はボンボン・ショコラの詰め合わせ。 <br>ショコラパウダーの香りと、中に封じられたブランデーの風味が絶妙に絡み合うブランデー・ボンボンは絶品の一言。 <br>この上品で高貴ながら、決して忘れる事の出来ない味わいを舌に刻み付けてくれる逸品は、まさに百数十年の歴史を誇るクインシー・ベルブランドならではのものと言えるでしょう。 <br>人を選ばず、一口食べるごとに思い出をくれるこの商品は、まさに感謝を表す贈り物に最適。 <br>この機会に、大切な人への贈り物としても是非ともご検討されてはいかがでしょうか?</blockquote>
=== Issue 2 ===
<blockquote>【国際】 共和国、新たな国際会議を提案<br> 第1回《西ゼムリア通商会議》がクロスベルで行われてから早や4年──共和国政府が、《西ゼムリア通商会議》に代わり得る新たな国際会議を発案し、近く諸外国への呼びかけを検討している事が判った。 <br>会議の名称や詳細は今のところ公表されていないが、中東諸国の発展や大陸東部の諸問題、安全保障環境の変化を念頭に置き、西ゼムリア以外の諸国の参加や、通商問題に限らない広範な議題に対応するものと政府関係者は語る。 <br>目まぐるしく変化する、ゼムリア大陸の国際情勢。その中で共和国が大陸をリードする存在になる決意が改めて表されたものであると言えるだろう。大陸全体の問題に包括的に向き合う会議をリードする事は、並大抵の事ではない。今一度共和国のリーダーシップが問われそうだ。 <br>さて、この会議に限った事ではないが、共和国の対外政策のうち、こうした積極的な働きかけへの諸外国の反応は三者三様だ。エルザイム公国やエレボニア帝国が概ね共和国の積極姿勢を歓迎する流れがある。一方、「一自治州として」大陸の安定化のための活動に独自の投資をしているクロスベル自治州や、クロスベルに各種の分野で協同しているリベール王国は「スタンスの違い」として共和国の国際政策に懐疑的な姿勢だ。<br> <br>ポスト《西ゼムリア通商会議》──これは、共和国が大陸をリードするにあたって抱える課題の、あくまでも一つ、ただ一つの側面に過ぎない。現政権に本気で大陸を変える覚悟があるのであれば、この先も行動と結果で「スタンスの違い」を抱えた国々をも納得させていくことが求められるだろう。 <br><br>【社会】 メッセルダム映画祭、テロ予告で中止に<br> 共和国北部の港湾都市・メッセルダム市にて毎年恒例となる《メッセルダム映画祭》が、今年は異例の中止に追い込まれる事となってしまった。 <br>関係者によればテロの予告状が運営本部に届けられ、観客と映画関係者の安全を最優先とした苦渋の決断であるという。 <br>メッセルダムは今年に入ってから治安が悪化しており、その中にあって映画祭の警備を万全に行う事が困難である事やテロリストの潜伏しやすい環境が既に出来上がっている事などが、運営と地元当局の決断を後押ししたとの見方が有力だ。 <br>なお、警察によればテロ予告の犯人は未だ特定されていないが、移民問題を扱ったノミネート作品についての議論が紛糾していた経緯から、“反移民団体”による犯行の可能性を視野に捜査を続けているとの事だ。 <br>20年の歴史を誇るメッセルダム映画祭──初めての事態に関係者や地元住民は驚きと悲しみ、そして怒りを隠せない。「今年は観客の安全を第一に考えての決断だが、本来なら表現の自由が脅迫に屈する事はあってはならぬ事。来年以降は同様の事態に陥ったとしても映画祭を決行する覚悟で、今後は安全対策などを練り直さないといけない」と語るのは運営管理に携わるB氏。「映画祭は共和国の誇る、新時代の芸術が互いを高め合い、表現の幅を広げる事に寄与してきた。私達にとっての誇りです」と彼は続けた。映画という、この数十年で急速に進歩した新たな表現の形に“芸術”としての市民権を与えた映画祭に対する愛着と熱意、そして脅迫への憤りを滲ませた。 <br>今後、このような事が二度と起こらないためにも、一刻も早く犯人の逮捕と、今後の類似の事態に備えた官民一丸となった対応策が求められるだろう。 <br><br>なお、10月にはメッセルダム映画祭とは別に共和国南東部《サルバッド市》においても《ベガスフィルム》社の企画による新たな映画祭も予定されている。 <br>せめて、《サルバッド映画祭》も同様の犯罪の標的とならない事を、そして無事に開催できる事を祈るばかりである。 <br><br>【社会】 エレイン氏、またもお手柄。高まる人気<br> カルバード遊撃士協会・首都総支部に在籍するA級遊撃士のエレイン・オークレール氏がまたも快挙を成し遂げた。 <br>舞台となったのは共和国西部・マルテ市。現地遊撃士の一名が不在であるための応援と、担当する事件の情報収集を兼ねての出張中に、潜伏していた反社会的組織《ドゥール・ファミリー》分派組織の幹部たちを単独で拘束する事に成功した。 <br>当該組織は、近年勢力を縮小しつつあった反社会的組織《ドゥール・ファミリー》から内部抗争で離反した一派であり、マルテ市の治安を脅かし、市議会の汚職に関与していたと見られている。 <br>エレイン氏は去年より、各地の支部へ赴き、現地遊撃士の支援を行いつつ、情報収集に取り組む機会が増えた。そのため、地方の市民も実際に彼女の活躍を目にする機会が増え、以前にも増して人気が高まっているようだ。 現在、本誌でも彼女への独占インタビューを望む意見が多く寄せられている。遊撃士としての“実績”から見える以上の、エレイン氏の心意気や私生活などといった詳細な人となりに関心を持つ読者も多いようだ。エレイン氏は去年に他誌にて特集記事を組まれる事もあったが、去年にもまして彼女の人となりや強さの秘訣を知りたいという声が高まっている。 <br><br>なお、首都総支部事務責任者のヘイゼル氏は、「エレインの人間模様や個人的目標についてはノーコメント。独占取材も、現在彼女は受けられる状況に無く、必要以上に彼女を盛り立てる事が業務への支障に繋がると判断した場合は、通信各社にも取材そのものを控えていただきたい」とコメントした。 <br>《剣の乙女》エレイン・オークレール──彼女の佇まいと強さに憧れを抱く者は今後も一層、増えていきそうだ。 <br><br>【広告】 インゲルトの導力車、その力強さは世界に!<br>「どのメーカーの導力車に乗ろう……」──迷っている貴方!インゲルトの導力車であれば決して後悔はさせません! インゲルトの製品は耐久性とエンジン出力、そして何よりも拡張性の高さが特色。 <br>その汎用性と頑健さは家庭用から業務用まで広く重宝され、耐用年数も他社製品に比較して平均1.5年長い事は知られています。 <br>また近年では、エンジンの耐久性と足回りのカスタムにより砂漠や豪雪地帯での運用も非常に良好と評判、中東や北方での輸出車の中でもダントツの売り上げ! 力強い信頼性、如何なるニーズにも応える頼もしさ。 <br>迷ったらインゲルトの導力車を是非ご一考下さい! </blockquote>
=== Issue 3 ===
<blockquote>【経済】 《九龍銀行》資産、過去最高額に<br> 今年の上半期の総決算の段階で《九龍銀行》の資産が大陸の主要銀行の中で第7位となり、過去最高額を記録した。 <br>特に記録的なのは、“中東の富”を体現するエルザイム公国の《ルドス開発銀行》の資産額を今年で初めて超えた事だろう。一方、同じ中東資本の《ヴァリス投資銀行》には昨年末の段階で追い抜かれていた事実から、慢心は禁物とも言えそうだ。 <br>九龍銀行は《バンク・オブ・イーディス》に次ぐ共和国第二位の金融機関であると共に、東方系ファンド最大手である九龍グループの大黒柱だ。九龍銀行が大陸でも有数の金融機関を抑え、安定的にシェアを拡大している事は投資家のみならず、大陸西部に居住する東方人コミュニティ全体にとっても大きな意味を持つと言える。 <br>故に、九龍への投資はこうした実績が示された際、期待を込めての投資が他社よりもやや活発化しやすい傾向がある。そのため“波”に如何に乗るかが一層、投資家にとっても肝要だ。 <br><br>また、九龍グループは現在、貿易業を中心として中東と帝国方面の双方でもシェアを拡大しており、これまで「共和国内最大級の東方系企業」であった彼らが「国際的な企業グループ」に脱皮しようとしている事実もまた、投資を一層後押ししている。九龍の関係会社は早い段階でクロスベルなどへ進出していた。それが現在における帝国方面での事業展開を円滑化する事に貢献している事実から、長期計画という側面からも九龍は高く評価されている。 <br>九龍グループの今後の躍進は、一層注視に値するだろう。 <br><br>【技術】 ザイファ規格民生化にかかる期待<br> 《ザイファ》規格──共和国及びヴェルヌ社が初めて独自に開発した、次世代の戦術オーブメントである。読者諸兄の中にも目にした事がある方もいるかもしれない。 <br>戦術オーブメント《ザイファ》の運用実績が極めて良好である事もあり、戦闘関係の機能をオミットした民生用端末の実用化と普及に向けての開発が進んでいるようだ。 <br>ザイファは戦術オーブメントとしてだけでなく、通信と簡易な情報処理においても非常に優秀な端末である。もし民間で普及すれば、我々の生活や仕事のスタイルにも大きな変革がもたらされるだろう。一部の企業や開発に携わったスポンサーらは先行して試製品を取得し、テストに協力しているが、彼らの多くは、従来の端末を大きく超えた性能と汎用性を高く評価している。特に、導力ネットを使用しての通信や情報処理にかけては、一部ノート型端末を代替し得るという評価さえ存在するほどだ。 <br><br>さて、民生化に期待の膨らむザイファ規格だが、開発に際して議論が紛糾した経緯があった事は、ご存じだろうか。 ザイファは、「自国独自の技術を養うべき」という政府とヴェルヌ社の方針により、戦術オーブメント開発としては異例となる《エプスタイン財団》の参画無しに企画・進行されたプロジェクトだ。当初は“財団外し”として国内外からの批判に晒された事も記憶に新しい。戦術オーブメントは、数ある導力器の中でも特殊で、財団の監修の下で新規開発を行う事が国際的な慣例であった事は広く知られている。そのため、財団の監修無しでの開発は、技術的なリスクや、共和国及びヴェルヌ社の国際的な信用を損なう可能性への危惧があったためだ。 <br>結論から言えば、現段階において非常に優秀な成果を修め、各種の新機能も問題無く機能している事からも、技術的リスクについては杞憂であったと言えるだろう。信用問題についても、国外の遊撃士などの間でもザイファの使用が見られる事から、国際的な不信感は緩和されつつあるとも言える。 <br>ただし、経緯についての詳細が不鮮明である事や、同様にプロジェクトへの出資者に不明な点が多い事などから、今でも批判の声が無くなっていない事もまた事実である。 <br>期待と疑念、双方の顔を持つザイファ規格は果たして、私達の生活に如何なる恩恵をもたらすのだろうか。 <br><br>【社会】 《怪盗グリムキャッツ》、活動再活性化か!?<br> これまで幾度にもわたって共和国を騒がせてきた謎の怪盗、《グリムキャッツ》と思しき目撃情報や盗難事件が、ここ最近再び増加しているようだ。かの怪盗の活動が再び活発化したとして、各方面から注目が集まっている。 <br>グリムキャッツといえば、概ね四半世紀の周期で共和国を騒がせてきた女怪盗だ。代替わりしているという噂もあるが、真偽は不明である。ただ、仮にこの数年に活動しているグリムキャッツを“当代”とするなら、当代グリムキャッツは1年間の休止期間を挟み、再び活動を再開した事になる。活動を停止していた時期に何があったのかも含め、まだ謎が多い存在だ。 <br>さて、グリムキャッツといえば正体が謎に包まれている事以外にも、いわゆる“義賊”として知られる事は言うまでもないだろう。彼女は基本的に汚職や不正で富を蓄えた政治家や、違法行為でミラを儲ける企業などを主な標的としている。そのため、政治家の腐敗や企業の不正に対して憤りを感じている層からは「痛快だ」として人気を得ている。 <br>ここで疑問になるのは“義賊”の是非、である。たとえ標的が悪徳政治家や違法企業だとしても、刑法を適用すればグリムキャッツに窃盗罪が課される事は間違い無く、制裁という観点から見ても“私刑”は近代法治国家にそぐわない。 <br>果たして怪盗は“必要悪”なのか“結局は盗賊”に過ぎないのか、市民の間でも、この解釈は大きく分かれているようだ。 <br><br>【文化】 多様化する共和国の音楽文化<br> 共和国は元来より多様な音楽文化を育んできた国だ。広く知られるのはシャンソンや、オラシオンのオペラだろう。 <br>しかし、近年では一部の若者達の間で従来の音楽とは全く違った音楽文化が花開きつつある事を、ご存じだろうか。 <br>まず、近年徐々に人気が高まっているのは“ロック”という分野の音楽だ。これはギターやドラムを使ったテンポの早い曲調と、凝り固まった社会に対する若者の反骨精神を共通したテーマとして持っている事が大まかな特徴として挙げられる。 <br>若者の音楽文化の中では比較的歴史があるが、当初はその社会への反抗ととれるメッセージや、激しめのスタイルから「不良の音楽」として敬遠されがちであった。しかし、この数年でそうした偏見も少しずつ和らぎ、若者が自分らしい表現を追求できるものとして、徐々に受け入れられつつある。今後も大いに発展の余地があるジャンルと言えそうだ。 <br><br> 次に紹介したいのは“アイドル”というジャンル。ロックは聞いた事もある方が多いと思われるが、こちらは初耳の読者も多いのではなかろうか。 <br>それもそのはず、“アイドル”はこの数年の間に、従来の歌手に、映画女優やファッションモデルの魅せ方を組み合わせる事で誕生した極めて実験的・前衛的な様式の音楽文化だ。今のところ、ファン層も限定的でマニアックな存在である。 <br>アイドルは基本的に、人気女優やモデル同様に容姿を一つのブランド化した若い女性が、自分達のイメージに合致した歌や踊りを複合的に披露するという形式が典型的である。アイドル自身の個性などが歌や踊りに反映され、一体感のある魅力を味わう事が出来るのが醍醐味だ。 <br>こうしたアンダーグラウンドな音楽文化一つをとっても、それが育まれるカルバード共和国の多様性と自由さを改めて感じる事が出来るのではないだろうか。 </blockquote>
===Issue 4 ===
<blockquote>【文化】 サルバッド映画祭、予定通り開催へ<br> 今月7日に開催予定の《サルバッド映画祭》が予定通りに開催できる見通しであると、ベガスフィルムが発表した。 <br>メッセルダム映画祭がテロ予告により中止を余儀なくされた中、サルバッド映画祭にも同様のアクシデントが懸念されていたが、現在のところはテロの予告などは無く、安全に映画祭の準備が進行しているとベガスフィルム代表のギャスパー・ディロン氏は説明。必ずやメッセルダムの分も、この映画祭を成功させると意気込みを語った。 <br>サルバッドにて映画祭が催されるのはこれが初となるが、メッセルダム映画祭が中止された関係上、その代替としても一層の期待がかけられている。そのため、当初の予想を超えた来客や投資が見込まれているようだ。 <br>なお、映画祭と言ってもサルバッド映画祭はメッセルダムのそれとは多くの面で異なり、“代わり”として捉える事に関しては首を傾げる者も多い。今回の映画祭はあのサルバトーレ・ゴッチ監督が演出を手掛け、芸術としての映画を体現したメッセルダム映画祭と異なり、娯楽性を全面に押し出したものになる。メッセルダム映画祭の代わりではなく、まったく新しい映画祭として違いを楽しむくらいの気持ちで赴いた方が、このイベントをより一層楽しむ事が出来るだろう。 <br>ちなみに、当該イベントには古くからサルバッドへの投資を行ってきたエルザイム公国公王家が多大な出資をしており、自国での映画産業の育成に役立てる事も期待しているという。 <br>サルバッド映画祭は、ある種の国際イベントとしての側面を強く持つという意味でも、メッセルダム映画祭とは大きく異なっていると言えるだろう。 <br>【社会】 煌都の大規模殺人事件、解決にエレイン氏貢献<br> 先月ラングポートにて発生した大規模殺人事件の事態収拾に出張中であった遊撃士エレイン・オークレール氏が貢献していた事が明らかになった。 <br>問題の事件はラングポートの東方人街及び港湾区にて、10名を越える若者が殺害された一連の凄惨な出来事だ。 <br>地元当局は、事件の犯人を公表こそしていないが、「事態は収束に向かっている」と発表。未公表の情報が多いものの、実際に市民も平穏を取り戻している様子だ。 <br>さて、この謎の多い事件の中にあって、エレイン氏が事件の関係者の確保や情報収集などにおいて多大な貢献をした事は、地元の遊撃士協会支部や警察への取材からも認められている。首都総支部のヘイゼル氏も同様に、事件時にエレイン氏が現地支部と協同で動いていた事を認めつつ、事件の詳細とエレイン氏の具体的な活動内容については明言を避けた形だ。また当のエレイン氏は事件についての言及を避けると同時に「決して解決できたわけではない」と無念さを滲ませた表情で一言だけ本誌の取材にコメントを残した。 <br>なお、当通信社の記者も1名が事件発生時に現地に派遣されていたものの、他の案件を取材中であった事や、現地での情報錯綜により、初期取材において力が及ばぬ結果となってしまった。当社としても類似の事件の取材に対応するため、この教訓を活かし、地方での取材を円滑に行えるようにしていく所存だ。 <br>【国際】 中東の覇権争い、更なる激化の兆し<br> 今年に入り、大陸中東部における富の序列が逆転した。 <br>中東沿岸部に位置する都市国家《ヴァリス市国》の擁するヴァリス投資銀行の総資産が、長年中東の盟主であると目されてきたエルザイム公国のルドス開発銀行の総資産額を大きく差をつけて上回ったのである。 <br>ヴァリス市国がこの十数年で飛躍的に力をつけて以来、中東地域におけるマネーゲームの覇権争い自体は今や見慣れたものとなりつつあった。しかし、それを以てしても広大な領地と莫大な地下資源、長きにわたって蓄えた富と安定した地盤を持つ公国がここまで早く追い上げられた事は、驚愕である。 <br>エルザイム公国大使館関係者は「公王陛下や公太子殿下は冷静さを保っているものの、焦りを覚える閣僚や貴族も多い」と明かし、ヴァリスの急成長への危機感と同時に、自国君主の泰然とした姿勢に改めて敬意を感じている旨を語る。 <br>また同氏は「ヴァリスは投資の傾向がかなり読みにくい。近隣地域の部族を丸め込んだかと思えば、遠く離れたオレド自治州の開発にも多額の資金をつぎ込む。我々としては次の一手を読みにくい状況」とヴァリス市国の積極的な投資の姿勢が、エルザイムの常識では測りにくい事を強調。同時に、だからこそエルザイムの方針がそぐわない中東の小国や部族がヴァリスの柔軟性に期待を寄せる側面も認めざるを得ないとも語った。 <br>武力こそ交えていないが、確かに火花を散らしている中東の双璧による経済戦争──エルザイム公国と経済面で密接に結びついている共和国にとっても決して他人事ではない。 <br>今後の趨勢次第では共和国の経済にも更なる影響が及ぶ可能性もあるが、我々も当事者意識を持って情勢の推移を注視して行く姿勢が求められるだろう。 <br>【社会】 指名手配犯《ディバンシー兄弟》未だ捕まらず<br> 各地で詐欺や恐喝、強盗事件を起こし指名手配中のディバンシー兄弟の行方が未だに掴めていない事を首都警察は認めた。 <br>警察の広報担当者は、マフィア関係の事件に多くの人員を割いている状況で対応が不十分であったとする一方で、首都を中心とした共和国中央部の都市では念入りな捜査が行われていた事を強調。「最悪なのは国外逃亡を許してしまう事」と前置きし、地方都市の捜索を中心にシフトする旨を語った。 <br>ディバンシー兄弟は非常に念入りな下調べをした上で、被害者に合わせて巧妙な詐欺と脅迫を使い分ける事で、総額1800万ミラの被害を出している事で知られている。 <br>警察の担当者は改めて、どんなに些細な事であってもディバンシー兄弟に繋がる情報を持つ市民には、情報提供に協力して欲しいと強調した。 <br>【カルバード名所紹介】 ~龍來編~ 共和国最東端、二つの大山脈に挟まれた静かな盆地にぽつりと位置する温泉郷《龍來》。 <br>煌都ともまた違った“侘び寂び”を是とする東方文化が感じられるこの地を、皆さまは訪れた事がありますか? 心安らぐ温泉に、静けさの中に深みを見出す独自の東方文化など、この町ならではの魅力が盛りだくさん。共和国に在住しているからには一度は訪れたい名所の代表格です。 特に、ラングポートにおける東方文化との違いに自ら気づく事が出来れば、東方文化の奥深さを一層感じられる事でしょう。 <br>他にも、壮大な瀑布や季節によって顔を変える山野などといった自然の美や、風土を活かした絶品の郷土料理など、見どころは書ききれないほど。 <br>日々の喧騒に疲れた方は是非、龍來の温泉で心身を癒して、その幽玄な東方文化に触れ、心を落ち着けるのも良いでしょう。 </blockquote>
===Issue 5===
<blockquote>【文化】 サルバッド映画祭、大盛況のうちに終了<br> 先日開催のサルバッド映画祭は、早くも第二回の開催を望む声が各所から寄せられるなど、大盛況のうちに幕を閉じた。過激なサプライズ演出を含めたゴッチ監督による娯楽性を重視した内容も、「メッセルダム映画祭と差別化され、共和国のエンターテインメントの多様性の表れととれる」と、好意的な評価を寄せる識者も多いようだ。 <br>当記者も現場でその熱狂を目にしていたため、その刺激的な演出への興奮や、第二回を熱望する声も十分に理解できる。しかし、そうした熱狂の陰に埋もれた暗いニュースや、それに付随した課題も忘れるべきではないのではないか。 <br>映画祭本番の前夜、ベガスフィルム代表取締役社長のギャスパー・ディロン氏は突如として命を落とした。彼の遺志を尊重する観点からも映画祭は決行されたが、ギャスパー氏の急死については詳細な理由は今のところ公表されていない。 <br>また、現地で取材を行った当記者としてはイベントの後半にて巻き起こった、半ば暴動に近い盛り上がりについても疑問を投げかけたい。現地警察などにとっても想定外の熱狂であった節もあり、安全性や企画進行の面で疑問が残る。その意味でも、手放しに喜べるとは言えないだろう。 <br>無論、映画祭が好評を得ている事も、第二回の開催が熱望されている事も事実だ。しかし、その陰に事件性のある悲劇が存在した事からも、決して目を逸らすべきではないだろう。 <br>他にも、映画祭の準備期間にはサルバッドで来訪者を中心にトラブルが増加していたという不確定情報もある。そうした面も今回の映画祭には存在していた事を認めた上で、次回は安心安全でなおかつ透明性のある映画祭を実現できるよう、この教訓を活かしていくべきではないだろうか。 <br><br>【経済】 ヴェルヌ傘下企業間で特許訴訟。CEOの苦難<br> ヴェルヌ・グループ傘下の導力車メーカーの内の二社であるエトワス社とレッドスター社が、エンジン冷却に関連した新技術を巡り特許訴訟に発展していた事が明らかになった。 <br>経緯としては、エトワス社で去年より活用されているエンジンの耐用年数を大幅に延伸するとされる冷却技術と同様の論理に基づく冷却システムを、レッドスターが大型運搬車のエンジン負荷低減のために活用している事が発覚し、特許を取得していたエトワスがこれを訴えた形になる。 <br>ヴェルヌ・グループは複合企業である関係上、どうしても傘下企業間での行き違いも多く、ヴェルヌ本社がその調整に責任を持つ。しかし、ヴェルヌの名誉顧問であったラトーヤ・ハミルトン博士が同職を辞任して以来、こうした問題は増加傾向にあり、足並みが揃わない節が見受けられる。 現CEOのビル・タウゼント氏は「あくまでもグループ内での問題に過ぎず、消費者の不利益には繋がらないし、ヴェルヌ本社でも弁護士を手配し、順次迅速に対応している」として、こうした問題が一時的なものに過ぎず、グループ全体の活動に支障をきたすものではない事を強調した。 <br>しかし、ヴェルヌ社は政府系の受注も増え、対外的な需要にも応えていかねばならない状況である。であれば、一層これまで以上に足並みを揃え、信頼性を高める事が求められるはずである。タウゼントCEOを初めとした本社経営陣の手腕が、今一度問われる局面と言えそうだ。 <br>【技術】 ヴェルヌ社、新機軸の次世代兵器を開発中か<br> ヴェルヌ社が、これまでの共和国軍には無かった新機軸の次世代兵器を開発中である事が関係筋への取材で判明した。 詳細は不明ながら、共和国軍における既存の兵科・戦術の枠にとらわれないものであるとされ、ザイファ規格の戦術オーブメントとも技術的な関連性があるとされる。 <br>新機軸の兵器と言えば、帝国が内戦時より運用している《機甲兵》や、さらに遡ればリベール王国が16年前の《百日戦役》で帝国への形勢逆転の切り札とした軍用飛行艇などがある。前者は今では帝国の士官学院で教練が行われ、後者に至っては共和国軍を含む各国に普及している。だが、初めて世に姿を現した際は、元来の戦術に革新を及ぼす画期的なものであった。 <br>現在、共和国政府ならびにヴェルヌ社はエプスタイン財団に頼らない戦術オーブメントの実用化を含め、自国独自の技術開発に多く取り組み、実績を挙げている。そうした流れの中で、新機軸を謳って開発される新兵器。一般に公表される日はまだ先ではあるだろうが、共和国の国防に如何なる変革をもたらすのか、大いに期待が持てそうだ。 <br><br>【社会】 新種の詐欺・悪徳商法に気をつけよう<br> 首都を中心に、この数年で新たな形態の詐欺や悪徳商法の被害が報告され、問題視されている。 <br>詐欺といえば保険金詐欺、悪徳商法といえば“ネズミ講”などが典型的なものだが、現在では技術の進歩や社会の多様化に合わせ、そうした犯罪にも新たな類型が出現しつつある。 <br>もっとも分かりやすいのは“導力ネット詐欺”であろう。この数年で急速に普及した導力ネットだが、かつての一部の専門家が主な利用者であった時代とは異なり、今の共和国では幅広い層が導力ネットの各種サービスを利用する。 <br>しかし、普及の急速さ故に一般的な利用者の多くは導力ネットのシステムなどについて十分に認知していないという実情がある。導力ネット詐欺は弱みに付け込み、個人情報の違法な取得や、架空請求によるミラの振り込み要求をするものだ。 また悪徳商法に関しては、俗に“闇バイト”と言われるものを含め、人材の斡旋や仲介といった分野においての活動が目立つようになりつつあるようだ。これは、共和国の持つ多様性に根差した側面もある。従来にはない新しい形態の職業に就く若者や、共和国の就労事情について十分に理解をしていないニューカマーの移民が標的となる事が多いという。 <br>多くの場合は多額の報酬を約束されるものの、グレーゾーンの事業における捨て駒や、詐欺の“受け子”といった高リスクの仕事を斡旋され、さらには被害者は「自分が何をしているかわからない」まま、犯罪の片棒を担がされる事も多いという。 <br>こうした問題に対し首都警察では「いわゆる上手い話があれば、まずは冷静に距離を置いて検討する事が重要。また、同情心や不安、使命感と言った感情をいたずらに煽るような文言にも注意が必要」と警戒を呼び掛けている。また、こうした犯罪により収奪されたミラが反社会的勢力の資金源となっている可能性も高い事も合わせ、危機感を持つ事が必要だと強調した。 <br>新しい形態の犯罪故、どう注意すればよいのかわからない市民も多くいるが、急速に変化する現代社会の中で安心して生きていくためには、こうした犯罪が存在する事と向き合わねばならない事も事実だ。まずは何か不安があれば、上手い話に飛びつかず、距離を置きながら警察や遊撃士協会、弁護士など然るべき場所で相談してみる、その心がけを徹底する事から始めていくべきではないだろうか。 </blockquote>
===Issue 6===
<blockquote>【社会】 バーゼルのテロ、被害甚大。死亡した大学教授も<br> 先日バーゼル市にて勃発した大規模な襲撃・破壊事件に関し、第二種大統領令の解除と共に全容が明らかになってきた。 <br>10月24日に発生したバーゼル・アンカーヴィルの同時多発テロを受け、ヴェルヌ社及びバーゼル市当局は大統領令の解除に合わせて被害状況及び復旧の見通しについて発表。事件当時に損傷したジェネレーターや、軽度の障害が発生していた通信網などの重要インフラ設備に関しては概ね復旧が完了しているが、一部、操業再開に至っていない工場施設も複数が残っている。 <br>特に衝撃的なのは、バーゼル理科大学の物理工学教授であるデビッド・キャラハン氏が犠牲となった事だろう。 <br>氏は前政権における共和国軍の兵器開発に多大な貢献をしており、彼の死には政府関係者の多くも驚きを隠す事が出来ない。キャラハン氏の葬儀には前政権・共和党の幹部も多く参列し、生前の彼の影響力を伺い知る事が出来る。共和党のポランスキー議員はキャラハン氏について、「ハミルトン博士とも違うアプローチで共和国の技術発展に寄与し、今の共和国の重工業にも彼の築いた基盤が大いに貢献している」と語った。 <br>キャラハン氏に関しては遺体が郊外で発見された事や、死因が「溺死」と発表されている事から、市街地の襲撃とは別に、個別の理由で標的になった可能性も指摘されている。後述する生前の研究が何か関係しているのであろうか。当局による真相究明と、一刻も早い情報の公開が待たれる。 <br>また、キャラハン氏は生前に画期的なエネルギー抽出法に関連した研究を行っており、死後は同大学のヤン・クロンカイト教授並びに一時帰国中であるラトーヤ・ハミルトン博士によって研究の一部が引き継がれた。引継ぎ後における研究の進展を受け、事件に伴い一時下落したヴェルヌ社の株価も回復傾向にあるようだ。一方でそうした特殊な研究が、彼が事件に巻き込まれる何らかの要因に繋がったという見方もあるが、当局及び大学は関連性について結論を発表していない。 <br>なお、ほぼ同時刻に爆弾・放火によるテロの被害を受けたアンカーヴィル市は、主に交通・物流の面で被害が大きく、今でも対応に追われている状況だ。政府はアンカーヴィルのテロについては、バーゼルへの攻撃のための陽動と推測している。 <br>ちなみにアンカーヴィルでは、地元メディアである《イートン通信社》も放火の被害に遭い、記者数名が重傷を負った。イートン通信社は被害に遭いながらも事件の初期取材を敢行し、そのメディアとしての使命感を評価する声も寄せられている。我々タイレル通信社も、同業として彼らの姿勢に最大の敬意を払うと共に、一刻も早い立ち直りを応援したいばかりである。 <br>【特集】 一時帰国中のハミルトン博士にインタビュー<br> 共和国における導力革命の母と謳われたラトーヤ・ハミルトン博士。大陸東部における環境問題の実地調査に赴いて以来、彼女が共和国に帰るのは実に三年ぶりとなる。 <br>タイレル通信はそんなハミルトン博士にいち早くインタビューを行う事に成功した。博士ならではの視点で語られる昨今の技術進歩や未来への展望について、伝える事が出来れば幸いだ。Q:この数年での急速な技術進歩についてどうお考えですか?「私がヴェルヌの顧問を勤めていた以前に比べ、特に情報技術 の面では驚くほどのスピードでの進歩が見られます。特に、 通信や演算の技術は僻地の開発など、人々の暮らしを豊かに する分野でも役に立てて行く事が出来るでしょう。反面、こ の技術進歩の速さ故、人々が逆に技術に振り回されてしまわ ないかが心配でもあります。あくまでも人間は、技術を正し く理解し適度にコントロールする事で、安全な発展を享受で きるもの。技術進歩のペースありきで物事を考えるような姿 勢は、やや危険な面があると言えるでしょう」Q:この先、導力技術はどのように進化すると思いますか?「現状の傾向を見ると、機械類の自動化などもより発達すると 思いますが、それ以上に世界を変え得るのは“世界規模”の ネットワークが形成される可能性です。現在、導力ネットは 主に先進的な都市内での運用が主ですが、導力ネットを導入 する都市も増加傾向にあり、都市間での通信も盛んです。未 来では、これが飛行船を活用した中継器や国際的な規格の導 力波などにより、大陸の如何なる場所にいても常にアクセス し得る、という環境が理論上構築できるはずです。実現すれ ば、これまで技術の恩恵を受けにくかった方々も含め多くの 人々が等しく高度情報化社会という時代の恩恵を受ける事が 出来るでしょう。しかし、これは同時に、新技術が常に抱え るリスクもまた、世界規模で拡散し得るという側面も忘れず に向き合っていくべきです」Q:大陸東部の環境問題への取り組みについて「勿論、私も調査を続けていきます。予定通りなら年内には改 めて東方に向かいます。東部の不毛化は、根本的な原因は不 明ながら七耀脈の枯渇という特殊な現象に起因し、中東地域 の砂漠形成のような、通常の自然環境の働きとは切り離して 考えるべき問題です。──東方には、未だ人の集住する地も 多く、多様な文化が今でも息づいています。彼らが、年々拡 大する荒野への不安を感じながら暮らしている事は、非常に 胸の痛む現実です。大陸東部の方々が、西方の住民同様に未 来への希望を再び持てるよう、私達はこの問題について、持 ちうる限りの知恵と技術で向き合わねばなりません」Q:大学及びヴェルヌ社の今後に関して「今はキャラハン教授の死去や襲撃事件により、辛い気持ちで 一杯という方も多いでしょう。私も同様に、国外にいて今回 の一件に早急に対応できなかった事を心から悔いています。 <br>しかし、皆さんの立ち直りを見ると、今の理科大学と学生た ちは、私がいた時に比べて“強く”なっている事もまた実感 できました。共和国にいる間は私も如何なる相談にも応え、 諸問題の解決に協力します。皆さんなら今後も困難を、知恵 と各々の信念を以て共に克服していけると信じています」 以上、ラトーヤ・ハミルトン博士へのインタビューでした。 <br>【芸能】 《レクセル芸能事務所》、抗議声明を発表<br> 有名女優ジュディス・ランスターが所属する芸能事務所《レクセル》は、ゴシップ誌《バズレイダー》に対して「訴訟も視野に入れている」と強い語気での抗議声明を発表した。 <br>発端はバズレイダーによる、ジュディス・ランスターとZ1レーサーのマクシム・ルーガン氏の二人を巡るスキャンダル報道。レクセルはジュディス・ランスターとマクシム・ルーガンの関係性を明確に否定、その上で顧問弁護士を招致しての抗議声明を発表した形だ。 <br>バズレイダーは悪質なパパラッチ行為も含め、有名人のプライバシー侵害や、裏付けの無い煽情的な報道を繰り返し、度々世間を騒がせてきた。訴訟に発展した事も一度や二度ではない。 <br>しかし、今回バズレイダーが敵に回したのは、あのジュディス・ランスターを擁する天下のレクセル芸能事務所。レクセルは、映画業界やファッション業界などにも大きな影響を持ち、バズレイダーとは企業としての格が文字通り桁違いだ。 <br>バズレイダーは、眠れる獅子を起こしてしまった形になる。 <br>【経済】 “金融界の賢人”若き投資家に物申す<br> 大陸でも五本の指に入る投資会社を経営し、安定的な実績を築き上げてきたウォルター・ハックベリー社長。“金融界の賢人”とも言われる彼は、今でも生まれ育ったイーディス旧市街で質素な生活を続けている。その驕らない姿勢から近隣住民にも親しまれているようだ。 <br>そんな彼は、近年の若い投資家の抱える危うさについて彼自身の投資哲学の観点から警鐘を鳴らす。 <br>未曽有の好景気を背景にベンチャービジネスが交流する中、若手投資家の中には新規性を感じた事業に片端から投資する者が多い事に、危機感を抱いているのだという。 <br>彼の投資哲学は「堅実に育てるように」だ。例え短期的に見込める配当が少なくても、確実な将来性のある事業を吟味し、長期的に積み上げるようにして投資をしてきた。結果、塵も積もれば山となる、の理屈によって自身の会社を育ててきた。 <br>氏は、目についたベンチャーに「賭ける」姿勢の投資家達を「流れに乗る事に没頭し、岸に上がる機会を逃す」と形容する。 <br>流れを見極めはすれど、飲まれるのではなく、あくまで指針とするだけであるハックベリー氏らしい言葉と言えるだろう。 <br>今後も共和国における新規事業の勃興や投資は一層活発化するであろう。その中でどう振る舞うべきか。“金融界の賢人”の言葉を頭の片隅に入れてみれば、新たな在り方も見えてくるのではなかろうか。 <br>【広告】 ウェストン百貨店、屋上テラス開放!<br> 首都イーディス・ウェストン百貨店に新たな憩いの場が誕生! 大規模な改装工事を経て、屋上の余剰スペースに公園のように寛ぎ、屋上ならではの景色や風通しを味わいながら休憩できる広々としたテラスが完成いたしました。 <br>駅前の大通りを一望しながら、お買い物の合間に一息いかが? テラスには飲食店も用意され、ゆったりとした時間を過ごす事が出来ます。 <br>また、広いスペースを活用して将来的には小規模ステージを敷設しての大道芸人のショーや音楽の演奏なども計画。 <br>他にも多くの企画が検討されており、将来性という意味でも目の離せないスポットとなる事間違いなし! ウェストン百貨店にご来店の方は、是非とも屋上テラスにいらしてください!【緊急】 クレイユ村、謎の新兵器により壊滅か 11月15日夜、共和国北西ヴィシー郡・クレイユ村にて詳細不明の大規模爆発が発生した。翌16日、大統領府は声明を発表し、謎の新兵器を用いたテロ攻撃であると結論付け、合わせて国家非常事態宣言の発令を告知した。 <br>現在、クレイユ村周辺地域は共和国軍による厳重な閉鎖が敷かれているが、爆発の規模から住民の生存は絶望視されている。 <br>現在当局も事件の背景や犯人、新兵器の所在などの調査に全力を尽くしているとの事だが、混乱を避けるため、現段階では事件の犯人像や被害地域の状態については、確固たる調査結果が出るまで明言を避ける姿勢を見せている。 <br>共和国政府ですら目下調査中である事もあり、この事件について我々の手元にある情報はあまりにも少ない。しかし、既に多くの市民が不安から、テロの実行犯の正体などについての情報を求め、憶測などが拡散しかねない状況だ。 <br>それにしても、この未曽有の事件を起こした犯人は一体何者なのか。村を丸ごと壊滅させる新兵器を何らかの形で取得して運用できる勢力となると、候補は絞られてくる。 <br>最悪の場合として「エレボニア帝国による再侵略」という可能性を疑う声もあるが、帝国政府は全面的に関与を否定し、多額の支援を行う姿勢を強調。帝国のルーレ工科大学・学長を務めるシュミット博士も「今の帝国にこうした兵器を実用化する技術力は存在せず、類似した研究も例が無い」とコメントした。 <br>しかし、“国家”による犯行で無いとすれば、一体如何なる勢力がこのような大規模な凶行を実現し得るのだろうか。関連性は不明だが、警察への取材により、クレイユ村での事件の直前にメッセルダム市を拠点とする反社会的組織の構成員達が慌ただしく動き、一部はどこかへ移動したという情報も得られた。 反社会的組織にこうした事件を引き起こす力があるとは到底考えにくいが、彼らの活動が活発化した時期が事件の発生に同調するかのようなタイミングであった事も事実だ。警察では、先月に発生した同時多発テロ事件と同一犯である可能性も加味しながら捜査を続けていく見込みだ。 <br>事件の全貌が一刻も早く明らかになり、市民の不安が払拭される事が望まれる。 <br>──本誌からも、犠牲となったクレイユ村の村民の方々には哀悼の意を表する。彼らの魂が報われるためにも、本誌記者陣も、記者としての立場から真実を明らかにするため戦い、犠牲者の方々が安心して旅立てるよう全力を尽くす覚悟だ。 </blockquote>
===Issue 7===
<blockquote>【政治】 国家非常事態宣言発令、政府の速やかな対応<br> クレイユ村での大規模テロ事件を受け、大統領府は事件を一般に公表すると同時にカルバード全土に国家非常事態宣言の発令を布告、警察や軍の部隊を各地に速やかに展開し、万全の警戒体制を確立した。 <br>一連の対応が非常に円滑であったため、現時点では市民の混乱なども最小限に抑えられ、対応力の高さが評価されている。 <br>こうしたスムーズな対応と警戒態勢の整備が実現した背景には、CID(中央情報省)と大統領府間での連絡を重視した構えと、先月のバーゼル・アンカーヴィル同時多発テロでの教訓が活かされているものと思われる。事件の政府発表において、見慣れない“大統領補佐官”が登壇していた事は印象的であったが、とある与党議員の言によれば、彼ルネ・キンケイド補佐官は本来CIDの分析官であり、今回の事件を受けて特別補佐官として抜擢されたとの事だ。ここからも、大統領府がCIDとの連携を重視する姿勢が見て取れる。 ところで、非常事態宣言の布告に伴い、我々一般市民は移動や経済活動、集会などの自由を宣言解除までの間、一部制約される事になる。これによる経済的な損害も既に不安視されており、非常事態宣言による経済の萎縮がカルバードの経済成長を阻害するのではないかという懸念の声も聞かれる。 <br>実際、一部の野党などからも「副次的な被害を考慮せずに、極めて強引かつ早急に過ぎる対応」「これが人権の制約に繋がらないか不安視している」などといった批判の声も見られた。 <br>なお、野党第一党である共和党については「国難の際には大局を見据えて、優先順位をつける事も必要」であるとして現政権の対応に理解を示し、小規模野党に対しても「今は与党の対応について粗探しをしている場合ではなく、各々の政党でできる対応をし、必要に応じて政府にも状況に即した提言をしていくべき局面である」と呼びかけた。 <br>【読者の皆様へ】 読者の皆さまにも、未曾有の大事件と国家非常事態宣言に伴う緊迫した空気により、多大な不安を感じている方も多くいらっしゃる事でしょう。 <br>そうした皆さまも、無用な移動が戒められている今だからこそ家族や隣人と手を取り合い、互いの不安を拭いながら協力して生活していくことが出来るのではないでしょうか。 <br>非常事態宣言による移動の規制も、家族や隣人と共に過ごす事を推奨していると、前向きにとらえる事により、心置きなく家族と共に互いを思いやりながら暮らす事が出来るはずです。 <br>【お断り】 ※社会の情勢を鑑み、本来今号にて掲載が予定されていた「カルバード名所紹介:アルタイル市編」は掲載を見送らせていただく事となりました。お楽しみにされていた読者には大変申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願いいたします。 <br><br>【社会】 クレイユ村事件の実行組織、壊滅 政府当局は会見を開き、反社会的組織《アルマータ》の一斉摘発と主要幹部の拘束に成功し、事実上同組織を壊滅に追い込んでいると発表した。同時に、同組織がクレイユ村を壊滅させたテロ事件の主犯である事も判明したとし、事態の収束を宣言。国家非常事態宣言の解除を表明した。 <br>アルマータはメッセルダム市に拠点を置き、この数年間の間に急激な組織拡大を成し遂げたマフィアだ。捜査関係者によれば、指導者の交代を機に違法薬物や人身売買といった、それまで控えていた犯罪を躊躇無く行うようになり、膨大な資金を獲得していたとの事。その他にも、複数の資金源を持ち、あのような最新兵器の取得にすら成功していたという。 <br>しかし、そのように犯罪組織としてある意味で“成功”を収めていた彼らが、何故地方の農村を壊滅させるという凶行に及んだのかなど、彼らの活動や動機には未だ多くの謎が残る。今後も捜査の継続が求められるだろう。 <br>また、アルマータは11月22日に発生したオラシオン市のヴァシュタール宮跡爆破事件にも関与しており、多くの構成員がオラシオン郊外で身柄を拘束された。 <br>アルマータ首領のジェラール・ダンテス容疑者は王宮の崩落に巻き込まれたと見られており、現在瓦礫の撤去作業が行われている。ダンテス容疑者が生存していた場合、改めて殺人・薬物取締法違反・建造物破壊・特定破壊活動などの容疑で逮捕され、クレイユ事件の動機などを含めた一連の事件についての経緯が改めて聴取される見込みだ。 <br>なお、本事件の解決にあたっては、警察や遊撃士、CIDに加えて、民間の匿名希望の有志も多大な貢献をしており、そうした勇気ある方々の尽力が事態の収拾に影響を及ぼした側面がある事も、心に留めておくべき事項として、追記しておきたい。 <br><br>【文化】 革命記念祭、予定通り開催の見通し。 <br>クレイユ村の事件とその後の非常事態宣言により、開催を危ぶむ声も聞かれた革命記念祭だが、事件の早期解決を受け、予定通り12月3日に開催が改めて決定した。 <br>クレイユ村の追悼式典なども盛り込まれるが、基本的には当初の予定通りに進行される事が見込みだ。 <br>今年の革命記念祭は、過去最大規模のものとされている。今年の記念祭には前年比で1.3倍の準備予算が既に費やされ、大統領府の直接指示のもとで各種の演出の手配や、共和国軍の新兵装の一般公開などが行われるという。 <br>既に、過去最大規模の国家イベントを前に共和国の株価は急激に上昇しており、諸外国の投資家にも期待を寄せる者は少なくない。副次的なものも含めれば経済効果は800億ミラに達するとの試算もあり、先月分の経済損失を埋め合わせてなお余りある利潤が共和国経済にもたらされると言われている。 <br>不幸な事件を受けて沈んでいた街の雰囲気も、記念祭の開催が確定した事を受け、明るさを取り戻しているように見受けられる。是非とも、来年以降の未来に心から希望を持たせてくれる、そんな記念祭が実現して欲しいものである。</blockquote>
===Issue 8===
<blockquote>【社会】 オラシオン名門企業経営者、相次いで逮捕<br> 《クインシー社》に《エトワス社》──共和国市民なら、一度は聞いた事のある名前だろう。どちらも、古都オラシオンに本社を構え、前者は製菓業を中心に、後者は高級導力車の製造販売で一大ブランドを築いている名門企業である。 <br>また、両社とも同族経営であり、社長一族が旧カルバード王国の名門貴族(前者は侯爵家、後者は伯爵家)の末裔である事でも知られている。 そんな名門企業の代表取締役が11月22日に当局に身柄を拘束された。オラシオン警察への取材により、クインシー社CEOのエドモン・オークレール氏及びエトワス社のブノワ・ダルティエ氏両名は、10年以上前から反移民団体への不正な資金提供を行っており、この数年間においては、反社会的勢力アルマータへの資金供与も確認されていた事が明らかとなった。 <br>オークレール氏らに同調する形で反移民団体及び反社会的勢力への資金供与に関与してきた経営者や資産家もその後次々と検挙され、各界に多大な衝撃を与えた。 <br>オラシオン名門企業が反移民団体を支援し、テロや排斥運動に間接的に加担した──これだけでも驚愕に値するが、前代未聞の大量虐殺事件を引き起こしたアルマータにも資金が流れていた事は、更なる衝撃だ。これらが明るみになった事により、オラシオン系企業は事件に関与していない企業すら含めて全体的に株価が暴落し、オラシオン信託銀行も対応に追われている。 当該企業と反移民団体の結びつきや、アルマータにもミラが流れるようになった経緯などについても、当局は目下調査を進めている状況であるという。一刻も早い詳細の解明による、オラシオンの名誉回復が待たれるばかりだ。 <br>なお、クインシー社CEOのエドモン・オークレール氏についてはカルバード遊撃士協会に在籍する、A級遊撃士エレイン・オークレール氏の実父である事もまた、話題となっている。エレイン氏は、親族の犯した罪への責任感から遊撃士資格の返上を検討していたようだったが、エドモン氏を逮捕したのが他ならぬ彼女自身であった事やこれまでの実績の数々を考慮し、資格返上は却下され、ギルドに留まる事になったという。 <br>この事に関して首都総支部事務責任者のヘイゼル氏は「連日、エレイン氏の決意や家族の罪に向き合う姿勢を褒め称え、彼女を鼓舞する手紙が数多く寄せられている」と明かした。やはり市民の多くも、エレイン氏の更なる活躍を望み、同時に親族の逮捕に関わった境遇に同情を寄せているようだ。<br><br>【特集】 イーディス第3区特集 ここ数年で、記念祭が近づくと他の地区に比べても盛り上がりを見せる土地が、首都には存在する。今ではご存じの方も多いだろう、《トリオンタワー》が存在する第3区である。 <br>近年ではイーディス・ガールズコレクション(以下EGC)を初めとした数多くのイベントや、巨大商業施設《トリオンモール》で知られるこの地区であるが、ここまで賑わうようになった経緯を、皆さまはご存じだろうか。 <br>そもそも、首都第3区は本来はトリオンタワーの建造のために、40年以上前に再整備された地区である。トリオンタワーはかのエプスタイン博士が設計した気象観測塔であると共に、共和国の通信インフラを支える大陸有数の導力波塔だ。 このため、トリオンタワー及び周辺地域は当時より多大な注目を集めるようになり、タワーの麓に位置する劇場を利用したイベントや講演会が当時から行われて来た。そして、その劇場が約10年前に大規模改修工事を経て《トリオンホール》としてリニューアルして以来、EGCや音楽フェスといった、それまでには無かった多様なイベントが催されるようになり、各種のイベントが行われる場としても同地区、同施設は広く知られる事となったのである。 <br>3年前には、同じくタワーの麓に《トリオンモール》もオープンし、既存の百貨店などとは違ったアプローチによる店舗誘致などを行い、今では多くの買い物客で賑わっている。 <br>今年も例年にもれず、記念祭の日の夜にはトリオンホールにてEGCが開催され、12月31日には年越し音楽ライブが行われる予定だ。過去最大の盛り上がりが予想される記念祭を前にして、第3区も例年以上に華やかな姿を見せてくれそうだ。 </blockquote>
===Anniversary Festival Issue===
<blockquote>【記念祭特集】 諸外国からのお祝いのメッセージ<br> 午前中に終了した、クレイユ村追悼式典及び民主革命108周年に際しての大統領演説は多くの国民から好意的に受け取られ、改めてこの日を祝おうという気運が高まっている。記念祭の後半を、どうか読者諸兄も大切な人と一緒に存分に楽しんでいただければ幸いだ。 <br>さて、この記念すべき日に際し、諸外国の首脳や外交部からも共和国への祝辞の言葉が送られている。ここでは、その一例を紹介させていただく事とする。「不幸な事件を乗り越え、無事に共和国が革命記念日を祝える 事を心から祝福する。我が公国と共和国は長年の盟友。今後 は経済・文化の双方でこれまで以上に多様な付き合い方が増 えて行くだろうが、共和国と共にあれば、我が国も多くの困 難を共に乗り越えながら、そうした多彩な文化や富を分ち合 っていけるものと確信している。改めて、サルマン公王に代 わり、共和国に翼の女神の祝福が永遠にあらん事をお祈り申 し上げる」<br>         エルザイム公国公王代理・シェリド公太子<br>「民主化108周年への祝意と、残忍なテロの犠牲となった方 への弔意を心より申し上げる。さて、我が国は不幸にも過去 に共和国との間で不幸な行き違いも経験してきたが、今後は 共に未来志向の関係を構築し、共に歩めるものと私は心から 信じている。何故なら、私はこの数年間の困難の中で、世界 の愛の何たるかを改めて学び、そして共和国ともその価値を 共有していけると今一度確信しているからだ。改めて、カル バード共和国に愛と祝福を」<br>                 エレボニア帝国第一皇子<br>「革命記念日に心より祝意を申し上げます。我が自治州も、8 0余年前に獲得した自治権を思えば、カルバードの方々が革 命により勝ち取った権利と近代国家としての地位をどれほど 誇りに思っているかを身をもって感じる次第です。我が自治 州においては、社会制度や技術などの多くの面において、共 和国は一番の模範となってきました。今後も良きパートナー として、共に新時代を歩める事を期待いたします」<br>                クロスベル自治州政府代表 <br>【特集】 遂に公開された新兵装。目玉のAFとは!?<br> 午前中の大統領演説に続く形で遂に一般公開された、共和国軍次世代兵装の数々。その洗練された勇姿に見惚れる観衆の感嘆の声が、新兵器群の駆動音と共にヴァンタイユの広場に響き渡った情景は、まさに祖国への誇りと頼もしさを体現するかのようで、非常に印象的であった。 <br>さて、このたび公開された新兵器のうち、もっとも注目を浴びているのは何であろうか。装輪式でありながら帝国の重戦車に匹敵する防御性能と火力を実現した新型戦車も導力車大国たる共和国の市民のプライドをくすぐるものがあったが、やはり真の目玉は《アサルトフレーム》(以下AF)であろう。 <br>一見すると帝国の機甲兵に類似した人型機動兵器であるが、その設計思想の根幹は大きく異なっているという。機甲兵が単純に人間を象った大型兵器による格闘戦・機動戦闘を主軸に開発されていたのに対し、AFは戦術オーブメント《ザイファ》と連動して運用する事を当初から想定して設計されている。そのため、機動力においてもザイファを通じた高度な演算によるサポートで、機甲兵では限界のある高度な振る舞いが可能となっているという。 <br>また、ザイファへの完全対応により、機体間での高度な情報リンクやリアルタイムでの相互補完などが可能であると推測されており、部隊運用においても大きな変革が期待できそうだ。 いずれにせよ、帝国の機甲兵ではなし得なかった高度な戦術が、AFの運用にあたって想定されている事は確かだろう。 <br>現在ではAFの詳細については未発表の情報も多いが、今わかっている事だけでも、これほどまでに戦闘の在り方を大きく変え得る、まさしく“次世代の”兵装であると言えるのだ。今後、AFを本格的に運用する事になる共和国軍は、いわば未来の軍隊とでも言うべき、スマートな頼もしさを我々に見せつけてくれる事になるのかもしれない。 <br>【文化】 シネマ・エスプリ、名作を一斉リバイバル!<br> 当館シネマ・エスプリでは記念祭を祝し、七耀暦1208年に公開された映画作品の数々をリバイバル上映しております! やはり、革命記念日という事もあって革命の母シーナ・ディルクを題材とした『GLORIA~運命の五月革命~』が注目を浴び、同様に今年公開の映画で観客動員数が最多の作品『ゴールデンブラッド』もまた根強い人気を誇っています。 <br>しかし、当館ではそれらの大作以外にも、今年度に公開された隠れた名作の数々も一挙に公開中です。 <br>もしかしたら、有名作品以上にあなたの心に刺さる映画が見つかるかもしれません。この機会に、見逃してしまった作品などがあれば是非ともご覧になってはいかがでしょうか?</blockquote>
{{Nav Lists Books}}
{{DEFAULTSORT:Tyrell News (Daybreak) 00}}
[[Category:Books]]
[[Category:Newspapers]]
[[Category:Trails through Daybreak Books]]

2026년 7월 29일 (수) 22:05 기준 최신판

넘겨줄 대상: